遊色効果が売りの宝石、オパール。
石の内部で青・緑・赤・紫などさまざまな色が浮かび上がり、見る角度によってその様相をかえる不思議な宝石。
まさに遊色効果こそがオパールの命で、この度合いによって価値が決まるといっても過言ではありません。
それゆえ選ぶのが非常に難しく、特に直接見ることのできないネットでは選択を決めかねてしまうのが実情でしょう。
しかし京セラが開発した再結晶宝石、クレサンベールのクリエイテッドオパールならその心配はありません。
なぜなら人工宝石とはいえ、遊色効果を十分楽しめるオパールとして認知されており、その美しさは高品質な天然オパールに匹敵するほどのものです。
このページでは、リング、ネックレス、ピアスなどのオパールアクセサリーにおいて、如何にクレサンベールのクリエイテッドオパールが素晴らしいかを解説させて頂きます。
オパール選びの難しさ
私もかつて宝石商としてオパールを販売したことがあります。
しかし販売に非常に苦労した経験があります。
それはお客様がオパールに持っているイメージに合わないと、いくらきれいなオパールであっても買ってはもらえないからです。
そのひとつが遊色効果です。
青・緑・赤・紫などさまざまな色が現れるオパールですが、この加減と変化度合いは各オパールによって微妙に異なるものであり、それが少しでもお客様の意にそわないと不可になってしまうのです。
それほど人それぞれが持つオパールの遊色イメージは微妙といえ、それだけにオパール選びは難しいといえます。
現物を目の前にしてもこれほどの難しさですから、ネットでの選択は尚更のことでしょう。
ネットで遊色効果を確かめるのは不可能
通常商品画像は、その品が最も美しく見える角度から撮られています。
敢えて美しくない角度から撮ることはないでしょう。
オパールを全角度から撮影してその美しさを表している画像ならいいですが、そんなものはまずありません。
おそらく一番美しく見える角度から撮られた画像しか掲載していないでしょう。
遊色効果は、あらゆる角度から撮られて初めて確認することができます。
2~3枚程度の画像では、到底遊色効果を確認することはできません。
つまりネットでオパールを購入するにはかなりの勇気がいり、購入を決定した後も不安が残るものになります。
よってネットでの天然オパールの購入は、避けた方が無難といえます。
オパールには偽物がいっぱい
角度によって様々のカラーを表現するオパールは人気の高い宝石ですが、その人気と比例して偽物も多く出回っているのが実情です。
その代表といわれるのが貼り合わせのオパールです。
トリプレット・オパール
トリプル、いわゆる3枚の石を貼り合わせたオパールをトリプレットオパールといいます。
薄いオパールのかけらを、上下からサンドイッチのようにプラスチックなどの素材で挟みこんだもので、オパールに似せて作ったいわゆる模造石です。
表面がプラスチックであることからキズが付きやすく、よって経年による劣化が見られ、輝き艶などが年とともに劣ってきます。
こういったトリプレットオパールを天然オパールとして売られている場合がありますので注意が必要です。
ダブレット・オパール
ダブル、いわゆる2枚の張り合わせオパールです。
ブラックオパールやボルダーオパールを模して作ることを目的とした技法で、表面は本物のオパールであることから見分け方としては難しいところがあります。
いずれにしても偽物で、これが本物として売られていることもあるので注意が必要です。
クレサンベールのオパールなら安心
以上のように、天然オパールは遊色効果に石によって違いがあるため選ぶのは難しく、またそれを確かめることはネットでは不可能といえます。
また偽物も多く出回っているのが実情ですから天然オパールを購入するなら信用できるお店からということになりますが、その良し悪しを確かめるのもまた困難です。
しかしクレサンベールのオパールならそんな心配はありません。
遊色効果も抜群のお墨付きを頂き、人工宝石とはいえ中身は天然オパールとまったく同じで、品質に関しては京セラが保証していますから安心して購入することができます。
ここでさらに安心していただくために、クレサンベールの詳細について明らかにしていきたいと思います。
まずはクレサンベールのできるまでについてお話しさせて頂きます。
クレサンベールのできるまで
京セラはクレサンベールの製造工程において、再結晶宝石をより美しく仕上げるために様々な努力をしています。
それは原鉱石の精製に始まり、出来上がった再結晶宝石の厳選、商品化といった厳しい審査を経て、はじめてクレサンベールと認定されるということです。
以下はクリエイテッドオパールの工程を説明します。
球状シリカ(二酸化ケイ素)の分散
オパールを形作る球状シリカ(二酸化ケイ素)を水槽液の中に分散させます。
球状シリカのひとつひとつは無色透明の小さな球で、最初はそれが水の中に浮いた状態です。
シリカの沈みと輝き
やがてシリカが沈んで、きれいに積み重なると輝きを放ち始めます。
シリカの球が上下左右に隙間なくきれいに並んでいないと、オパール独特の多彩な輝きは生まれないと京セラはいいます。
ここで慎重な技術が伴ってはじめてきれいなオパールができます。
長い歳月をかけてクリエイテッドオパールが完成する
じっくり時間をかけてシリカを沈ませたあとは、それに熱を加えて乾燥させクリエイテッドオパールが完成します。
完成には長い歳月が必要です。
現在クリエイテッドオパールの製造を行っているのは全世界でも京セラだけで、遊色効果である虹色の輝きは、二酸化ケイ素を水槽の中でぎゅっと隙間なくきれいに並べることでそれを可能にしています。
そしてこのクリエイテッドオパールは、天然オパールより安定した品質を誇るので、大胆なデザインやカットが生かされていると京セラは言います。
品質検査
そして研磨されたクリエイテッドオパールを、さらに熟練の鑑定士によって品質検査を行います。
GIAに準拠した判断基準をもとに、確かなグレーディングが行われます。
そして最終的に宝飾品として製品化されるのは、育成された再結晶宝石の中でたった数パーセントだと言います。
つまりクレサンベールは、これほどの行程を経てようやく世に出ることになるのです。
以上は京セラ公式ホームページより抜粋しました。
完成された再結晶宝石
天然では成しえることができない美しさをもった宝石。
それがクレサンベールの再結晶宝石です。
人工的になされたものは、宝石が結晶化するための環境作りだけ。
それ以外の結晶化はすべて宝石まかせ。
マーキング、カッティングは天然宝石においても行われていること。
しかしそれでも色むら、インクルージョンが混入するため、加熱処理などの人工処理が行われています。
しかしクレサンベールにはそのような人工処理は必要ありません。
科学の力で色むら、インクルージョンを出来るだけ少なくし、さらにその少ない中から厳選し、抽出した宝石だから人工処理せずとも美しいのです。
こうして出来上がったクレサンベールの再結晶宝石ですが、外観だけでなく宝石の中身も細かく分析し、天然宝石と化学的・物理的・光学的性質にほとんど違いのないことを科学的に証明しています。
化学的性質は同じ
天然オパールの化学的組成は、SiO2・nH2Oです。
一方クレサンベールのオパールの化学的組成もSiO2・nH2Oです。
これは全く同成分ということになります。
これを証拠づけるものとしてX線回折、分光分析を行っており、天然石と同一という結果が出ております。
物理的性質も同じ
天然オパールの結晶系は非晶質で、結晶形態をもちませんが、クレサンベールのオパールも全く同じです。
そして硬度(モース)は天然5.5~6.5に対しクレサンベールは5.0~6.5、比重は天然1.90~2.20に対してクレサンベールは1.90~2.23でほぼ同じという結果が出ています。
このように物理的性質もほぼ同じといえます。
光学的性質も同じ
さらに光学的性質について見てみますと、
透明度は天然、クレサンベールとも透明~半透明という結果が出ており、同じという結果。
天然オパールの屈折率に関しては1.440~1.465に対し、クレサンベールの屈折率は1.440~1.465という結果が出ています。
つまり屈折率も同じ。
そして特殊効果は天然、クレサンベールとも遊色効果がでており、これも同じという結果です。
以上のデータは、すべて京セラクレサンベールの公式ホームページより抜粋したものです。
詳しくは、京セラクレサンベールの公式ホームページをご覧ください。
このように京セラは、クレサンベールの再結晶宝石は天然宝石と化学的・物理的・光学的にほぼ同じということを科学的データをもって証明しています。
ではクレサンベールを選ぶメリットとは何でしょう。
次にそのメリットについて明らかにしていきましょう。
クレサンベールのメリット
クレサンベールは天然宝石と同じ輝きをもつ
クレサンベールは、屈折率も天然宝石とほぼ同じという結果が出ました。
屈折率が同じということは輝きも天然と同じということになるのです。
その理由を説明します。
媒体には必ず屈折率が存在し、屈折率が高いものほど光は鋭角に曲がります。
屈折率は以下の数式で産出されます。
屈折率は臨界角に関係し、臨界角とは光が逃げない角度のことを言います。
臨界角のことをわかりやすく水と空気とで説明すると、光源を水の中に置き、そこから光を放射したとします。
放たれた光は水中から空気へと進みますが、媒質が異なるため、空気中に出ると光は屈折します。(①の場合)
水面に対して光源はほぼ真下にあるので光はこういう方向に進みますが、これがもし光源から離れたところの水面ではどうでしょう。
②のように、光は水中から出られず、そのまま水中に反射されることになるのです。
この角度を臨界角といいます。
この臨界角は宝石の場合輝きに影響し、臨界角が狭いほど光を逃さず効率的に光を反射させることができます。
ダイヤが輝くのは臨界角が極端に小さいからで、そのおかげで入射した光を逃さずダイヤ内で反射させるため、あのような素晴らしい輝きを放つことができるのです。
話を元に戻しますと、クレサンベールの宝石は天然ものと同一の成分を有しているため、屈折率は同じです。
屈折率は同じだから臨界角も同じということになり、輝きも天然のものと同じということなのです。
遊色効果の際立ち
天然宝石ではどうしても石によって遊色効果に差があります。
しかしクリエイテッドオパールなら遊色効果に差はなく、天然オパール以上の遊色効果が発揮されます。
それは「クレサンベールのできるまで」でお話ししたように、シリカの沈殿にまでに時間と労力・技術をかけているからです。
それゆえ、天然ものと違って遊色効果のほとんど差のないオパールに仕上がっているのです。
インクルージョン(内包物)がほとんどない
天然宝石には必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
オパールも然りです。
これは天然物ゆえ仕方がないことです。
しかしクリエイテッドオパールは違います。
クリエイテッドオパールは、天然オパールにはほぼ入っている不純物を全く持ちません。
そのため透明度が非常に高く、遊色効果の「美しさ」を際立てる役割を果たします。
価格が手ごろ
天然オパール、特に遊色効果が顕著なオパールは価格が高く、なかなか手が届きにくい商品です。
またブラックオパールに至っては希少性が高いゆえ、高い価格が設定されています。
しかしクレサンベールのクリエイテッドオパールなら、価格も手ごろでお求めやすい商品といえます。
まとめ
クレサンベールのクリエイテッドオパールについてまとめさせて頂きました。
いかがだったでしょうか。
最後に、京セラのクリエイテッドオパールネックレスを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。