今回は、50代の方が空手をやり始めるにあたっての基本ストレッチの説明をさせていただきます。
体が硬いまま、いきなり稽古を始めたら誰だってケガをします。
そうならないためにまず行うのがストレッチですが、今までストレッチなどしたことのない人にとってこれほど苦痛を強いられる運動はないでしょう。
そこで、誰もが無理なくできるストレッチ方法をお伝えしたいと思います。
まずは股関節を柔らかくするストレッチです。
股関節ストレッチ
写真のように両足の足の裏を合わせて座ります。
おそらく最初は写真のように膝が床につかないでしょう。
股関節の硬い方は、膝が床より大きく離れていることでしょう。
しかし最初はそれでもかまいません。
そしてそのまま無理のないように、両膝をチョウチョが羽ばたくようにゆっくりバタバタします。
痛くなったらやめて足を伸ばして休憩し、痛みがなくなったら再度同じように足裏を合わせて同じ運動を繰り返します。
ちなみにこのストレッチはテレビを観ながらでもできる運動です。
あぐらの代わりにこの姿勢で座り、痛くなったらあぐらに戻して休憩し、痛みがやんだらまたこの姿勢に戻してストレッチをする。
これを日常繰り返すことで次第に股関節は柔らかくなり、最後には上記の写真のように膝が床にぴったり着くようになります。
上体を前に倒す
両膝が床につくようになったら、今度は上体を前に倒します。
両手で両足をしっかり持ち、足裏同士が離れないようにしながら上体を前に倒します。
最初は写真のようにぴったりと上体は折れ曲がりません。
おそらく上体と足が離れた状態でしょう。
しかしそれでもかまいません。
根気よく上体を倒す運動を繰り返し、まず始めは上体を倒したときに顎が足の親指に触れるのを目標にして頑張ってみましょう。
ここでも無理をせずゆっくり筋肉を伸ばしながら行ってください。
このストレッチは股関節を柔らかくするのみでなく、腰、背筋の筋肉も柔らかくする働きがあります。
よってこれらの筋肉も柔らかくなければあのようにぴったりと折れ曲がらないのです。
この股関節ストレッチは先述したようにテレビを観ながらでもできるストレッチです。
よって時間さえあればいつでもできるストレッチであり、しかもそれほど痛みを強いるほどのものではありません。
どこでもできるものですから、気軽に取り組めばいいと思います。
やっているうちに次第に体が柔らかくなってくるのを感じることができるはずです。
根気よく続けてください。