私は40を過ぎた頃、首の付け根あたりにチクチクする痛みを感じるようになりました。
単なる肩こりだろうと高をくくり、特に何もせず放っておきました。
30代の頃にもそういう経験がありましたら、今回も自然に良くなるだろうと思っていたのです。
ところが痛みは良くなるばかりか日増しに激しくなり、しまいには右手の親指あたりに痺れを感じるようになったのです。
これは単なる肩こりではない、何か違う病気だと直感しました。
知り合いに相談するとそれは頸椎ヘルニアで、自分もなったことがあるといいます。
その人の場合は右手の小指側に痺れが走り、首が痛くて動けなかったということ。
それは長引くよ。治るのに6か月ぐらいかかる。
その人の話によれば、
医学的な治療は、首を機械で引っ張ってもらうことらしい。
私は大の医者嫌いで、病気になっても病院に行くことなく自力で治していました。
そして薬を飲むことが嫌いで、できるだけ食物から栄養を摂り自然の治癒力で治すようにしていました。
それゆえ、今回のこの頸椎ヘルニアも自力で治そうと試みたのです。
このページでは、40代で発症した頸椎ヘルニアを約十数年かけて完治させた、試行錯誤の記録をご披露させて頂きます。
頸椎ヘルニアで悩む方の参考になれば幸いです。
激痛で眠れない頸椎ヘルニア
はじめはチクチク痛み始めたこの病気も、次第に激しくなり痛くてどうしようもなくなりました。
あまりの痛さに2日間眠れない始末。
激痛が和らいでもチクチクチクチク首の付け根が痛み、ものを考えるのも億劫になりました。
なにしろ四六時中痛いものですから常に不快で、気分が悪くなってきます。
首を回そうが、肩を回そうが一向に良くなる気配はなく、不快感が常に付きまといました。
これが一生続くのか。
そう思うと、この先のことが非常に心配になりました。
やはり病院に行くしかないか。
そう思ったのですが、治療法は機械で首を引っ張るくらいのこと。
そんなことされるなら、自分でストレッチする方がまし。
なら自分なりに工夫してストレッチをやってやろう。
そこから私の試行錯誤のストレッチが始まったのです。
50歳から始めたストレッチ
私が40代で発症したのは頸椎ヘルニアだけではありません。
腰痛、肩の痛みなど様々な症状が40代に発症しているのです。
それに体力の衰えを感じ始めたのも40代でした。
このまま50代、60代、70代と年をとれば体力はますます衰え、しまいには動けなくなるんじゃないかと危惧し始めたのです。
そして、今手を打っておかないと歳をとったら大変なことになる。
そう思って50歳を契機にストレッチを始めたのです。
ストレッチを通してわかったこと
私は若いころ空手をしており、その時ストレッチのやり方はある程度習得していたのです。
それゆえ、それを基本にストレッチを行い体を柔軟にしていったのですが、その途中でわかったのは、体がかなり歪んでいるということでした。
なぜわかったのかというと、体の右半分と左半分とでは筋肉の柔軟性に違いがあったからです。
右と左で筋肉の柔らかさが違えば、当然柔らかい筋肉ばかりを使うようになります。
なぜなら動きが楽だからです。
そうすると柔らかい筋肉はよく使われますから益々柔らかく、反対に硬い筋肉はあまり使われませんから益々硬くなります。
その結果、左右筋肉の柔軟性に不釣り合いが生じ、体の傾きや歪みを生み出していたのです。
そしてこの時思ったのは、頸椎ヘルニアもひょっとしたら体の歪みが原因ではないかということでした。
体の歪み矯正ストレッチで頸椎ヘルニアも完治
結果的に私の予想は的中したのです。
やはり頸椎ヘルニアも体の歪みが原因で発症していたのです。
そしてその歪みを矯正するストレッチで、私の頸椎ヘルニアも嘘のように完治したのです。
あれだけ痛かった頸椎ヘルニアが、いまでは何ともない!
夢のようです。
では、歪みを矯正するストレッチとはいかなるものか?
それを今からご説明します。
骨盤周りの筋肉を均等に柔らかくする
そもそもなぜ体が歪んでしまったのか?
追及すると根本は骨盤にあります。
まず初めに骨盤が歪み、それに連動して背筋、肩と歪んでいったのです。
骨盤が歪むと体のバランスが崩れます。
するとバランスをとろうとして背筋が反対側に歪みます。
そしてまた、そのバランスを整えようとして肩が歪む。
こういった具合に次々に連動して歪んでいったのです。
ではこの骨盤の歪みはなぜ起こったのか?
それは人が持っている癖と、先ほど申し上げた筋肉の左右不釣り合いが原因です。
人には必ず癖があり、立った時、右に重心を載せる人、左に載せる人様々です。
この癖が、左右の筋肉の柔軟性に違いを発生させ、骨盤の歪みにつながったのです。
つまり体の歪みを治すには、根本である骨盤の歪みを治せば、背筋、肩と連動していって、体全体の歪みも治っていくはずと私は考えたのです。
それゆえ私が行ったストレッチは、骨盤周りの左右筋肉を均等に柔らかくする方法をとったのです。
これで完治!骨盤周りの筋肉ストレッチ
それでは実際に私が実践したストレッチをご披露します。
言っておきますが楽ではありません。
痛いです。
痛くて悶絶します。
昔から言われる「楽は苦の種、苦は楽の種」。
そうです、楽は苦の向こうにあるのです。
楽して楽になろうと思ってはいけません。
それだけは覚悟しておいてください。
前屈ストレッチ
ご存知、両足を前に出して座り、上体を前に倒す前屈ストレッチです。
初めは痛くて、足に手が届くかどうかのところでしょうか?
しかし心配ありません。
やり方次第で、ガラケー携帯のようにビタッと曲がります。
上の写真は、今年60歳になる私のストレッチです。
見事でしょう。
しかし一朝一夕にはいきません。
根気よく努力する必要があります。
私はこのストレッチによって骨盤周りの筋肉が左右均等に柔らかくなり、腰の歪み矯正、体歪み矯正、ひいては頸椎ヘルニアの改善に役立ったのです。
この前屈ストレッチのやり方に関しては、他のページで紹介しておりますので、そちらを参考にしてください。
股関節ストレッチ
骨盤調整のうえで。この股関節ストレッチは重要です。
左右の股関節の柔らかさに違いがあれば、当然骨盤の向きに違いが出てくるからです。
それゆえ左右均等になるこのストレッチが必要になります。
こちらもやり方を他のページで紹介しております。
そちらを参考にしてください。
骨盤の柔軟性を高める足上げストレッチ
これは骨盤内のインナーマッスルと背筋のスジを伸ばすストレッチで、体の柔軟性を高めるのには非常に効果的なストレッチです。
やり方はこうです。
足を伸ばして床に座り、右足を両手で持ち上げて頭の上にもっていくようにします。
最初は上の写真のようには上がらないでしょう。
背筋は曲がり、足は顔あたりまで上げるのが精いっぱいだと思います。
ですがこれも根気よく続けてください。
やっていくうちに脚の痛みだけでなく、背筋も痛くなってくると思います。
これは背筋が伸ばされているという証です。
次第に背筋も柔らかくなり伸びてくるでしょう。
伸びてしまえば痛みもなくなり、以下の写真のようになります。
ここまでくればしめたもの。
骨盤周りのインナーマッスルも背筋も柔らかくなっていますから、柔軟性はグッと高まります。
根気よく続けてください。
その他、骨盤の歪みを正すストレッチはたくさんあります。
上で紹介した以外のストレッチ法は、以下のページでご覧ください。
まとめ
私はこれらのすべてのストレッチをやりました。
その結果頸椎ヘルニアが完治したのです。
それは体の歪みに原因があると確信し、それを信じて実行したからこそです。
ここにある内容は私の体験記です。
医学的に何も検証されていませんから、万人に当てはめるとは言えません。
参考程度にして頂ければ幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。
皆様の健闘を祈ります。