夫婦でベッドを購入する場合、ダブルベッドにするか、それとも夫婦別々のベッドにするかで悩みます。
新婚さんはダブルベッドがいいと思いがちですが、将来的に見た場合夫婦別々のベッドにした方がいいでしょう。
なぜなら、快適に感じる温度や、マットレスの硬さ、また眠りのリズムが人それぞれに異なるため、相手が自分の好みや習性と違えばそれが安眠への妨げになるからです。
そして夫婦喧嘩はなければいいですが、あった場合は、やはり一人で寝たいと思うでしょう。そんなときのためにもベッドは新婚当初から別々にした方がいいのです。
では夫婦別々のベッドにしたとして、そのサイズはどれがいいのか。
お話をすすめましょう。
夫婦それぞれのベッドサイズ
いうまでもなく、ベッドにはシングル、セミダブル、ダブル、クイーン、キングというサイズがありますが、このサイズはベッドの横幅のサイズで、それぞれ約100㎝、120㎝、140㎝、160㎝、200㎝です。
ベッド幅は、大きいほど寝返りをうつスペースに余裕があるため快眠を得られやすく、そのためたとえ一人で寝る場合であってもセミダブルを購入する方が多いのです。
特に男性はセミダブルを選択される方が多く、女性はシングルを選ばれて、それを並べて使われています。
この時のベッド幅は、シングル100㎝+セミダブル120㎝で220㎝のサイズになり、キングサイズより20㎝も幅が広くなるのです。
このくらいのサイズになると、子供さんが生まれて3人並んで寝ても狭くはなく、ちょうどいい大きさになるのです。
夫婦でベッドをそれぞれご用意する場合は、ご主人はセミダブル、奥様はシングルというペアがベストだといえます。
最重要なマットレス選び
ベッド選びの中で一番重要なポイントといえば、マットレスです。
なぜなら、マットレス如何で眠りの質が変わってくるからです。
そしてダブルベッドではなく、夫婦別々のベッドにしたのも、このマットレスが大いに関係しています。
人によってマットレスの硬さの好みは違います。
硬いのがいいという人もいれば、柔らかいのがいいという人もいます。
夫婦といえども、マットレスの硬さの好みは当然違います。
それゆえ、夫婦別々のマットレスが必要になってくるのです。
ではどのようなマットレスがいいのか、見ていきましょう。
マットレスの種類
マットレスは大きく分けて、スプリング式のボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレス、そしてウレタンフォームを使った高反発マットレスと低反発マットレスに分かれます。
スプリング式のボンネルコイルマットレスとは、中のスプリング、いわゆるバネが横のバネとつながっていて、ひとつのところに圧が加わりますと、そこを中心に周りのバネも沈むという構造になっています。
人がその上に横になると、体の重い部分(頭・肩・腰など)を中心に、体がマットレスに沈む形になります。ボンネルコイルマットレスが体を面で支えるといわれるのは、こういった構造に理由があるのです。
特徴としては硬いマットレスといえ、寝返りをうちやすいマットレスです。
次にポケットコイルマットレスですが、このマットレスは体を面で支えるボンネルコイルとは対照的に、体を点で支えるマットレスといわれています。
よくマットレスを語るとき、体圧分散という言葉が使われますが、ポケットコイルマットレスこそ体圧分散に優れたマットレスといえます。
マットレス内のスプリングがそれぞれ独立しており、横になると体の重い部分だけが沈み込むような構造になっています。
それゆえ、寝姿勢のときの背骨の状態が真っすぐを保ったままになるため、腰などに負担がかかりにくく、朝目覚めた時も体の疲れが残りにくいマットレスといえます。
しかしその反面、マットレスが柔らかい分、寝返りをうちにくいとも言えます。
次に、ウレタンフォームを使った高反発マットレスと低反発マットレスのお話をしましょう。
高反発マットレスは、その名の通り反発力が強いマットレスで、加重に対して押し返す力が強く働くのが特徴といえます。
しかし高反発マットレスといっても硬さは様々で、硬いものから柔らかいものまでありますから、選ぶときにどのタイプのものがいいか迷うところです。
高反発マットレスに関しては、高反発マットレスの選び方で詳しく述べておりますので、そのページを参考にしてください。
次に低反発マットレスについてお話ししましょう。
低反発マットレスは、その名の通り反発力が弱いマットレスですが、ただ単に柔らかいだけでなく復元が非常にスローに行われるのです。
低反発マットレスに加重をかけたとすると、マットレスは柔らかく沈み込み、加重をやめるとゆっくりと復元するのです。
これは低反発マットレスのひとつの特徴ですが、このマットレスに横になると体の重い部分がゆっくり沈み込み、まるでマットレスに包まれているような感覚になるのです。
人によっては、この包み込まれる感覚がたまらないという方もいますが、あえて欠点を申し上げますと、確かに寝始めは心地よいのですが、
時間の経過とともにそれが窮屈に感じることにもなります。
人は寝ているとき必ず寝返りをうちます。
しかしこのマットレスに寝ていると、この寝返りがうちづらくなります。
それは、この低反発マットレスは復元力が非常に弱いため、長い時間同じ寝姿勢でいるとマットレスに人型ができ、その中にすっぽりはまり込んだような状態になってしまうからです。
実をいうと、この低反発のウレタンは寝具用に開発された素材ではなく、もともとNASAの宇宙飛行士の衝撃緩和用素材として開発されたもので、それを寝具に転用したものがこの低反発マットレスなのです。
それゆえ、衝撃吸収に関しては非常に優れたウレタンですが、マットレスにした場合適した素材とは言い難く、私としてはあまりおすすめできません。
ウレタンフォームを使ったマットレスの場合、私は高反発マットレスの方をお勧めしています。
以上、ザっとマットレスの説明をさせて頂きましたが、自分にはどのタイプのものがいいのか、これだけでは疑問に思われることでしょう。
確かに自分に合ったマットレス選びは難しいものです。
やはり自分にピッタリ合ったものを見つけるためには、実際に寝てみることが一番です。
しかし、ショールームで展示されているマットレスに、試しに横になるだけでは実際のところよくわからないのです。
やはり1週間~10日間実際にそれで寝てみて、自分に合うかどうか確かめる必要があります。
でもそんな都合よく、マットレスを貸してくれるところがあるのかと思われると思いますが、実際にあるのです。
高反発マットレスに返品保証で90日間無償で貸してくれるものがあるのです。
以下にその商品をご紹介しますので、参考にしてください。
90日返品保証付高反発マットレス エイプマン
90日間のお試し期間があり、気に入らなければ返品可能な高反発マットレス『エイプマン』
厚さが7cmで底付き感の心配もなく、ウレタン密度は30Dで耐久性に優れ、硬さは170N(ニュートン)で、万人向けに合う硬さに設定してあります。
この商品のレビューは楽天ショップよりご覧いただけます。
『エイプマン』楽天レビュー
この高反発マットレス『エイプマン』のレビュー評価はなかなかのもので、巷では非常に人気のある商品です。
マットレスの選択に迷ったら、これを試してみるのもいいかもしれません。
ご夫婦のベッドフレーム選び
さて次に、ご夫婦のベッドフレームについてお話をしましょう。
ベッドフレームには様々なタイプのものがあります。
寝床が低い位置にあるフロアベッド、ローベッド。
引き出し収納が付いたチェストベッドと、ベッド下が大きな収納庫になった跳ね上げ式のベッド。
またベッドの形状として、ヘッドボードがあるものとないもの。
そのヘッドボードに棚が付いた宮付きものや、単なるボードだけのものなど。
大きく分けるとこのようになります。
この中でどのタイプのものを選ぶかは、ご家庭の都合に委ねるしかありません。
お部屋を広く見せたい場合は、寝床の低いフロアベッド、ローベッドがいいでしょう。
パジャマや下着、スリッパなどの小物の整理が必要なら、チェストベッド。
大型荷物やたくさんの荷物の整理が必要なら、跳ね上げ式ベッドがいいですね。
ヘッドボードに関しては、スマホやメガネ、文庫本などを枕元に置きたい人は棚付きのもの。
ヘッドボードを背もたれ代わりにして、ベッドでくつろぎたい人にはボードだけのシンプルなものが適当ですね。
これらを総合的に判断して、あなたに合ったベッドフレームを選んでください。
なお、ご夫婦でベッドフレームを選ぶときはよく話し合って、同じ型のものを選んでください。
互いに型が違えば、並べた時にちぐはぐになりますから・・・
まとめ
夫婦でベッドを選ばれる際は、夫、妻別々のベッドにした方がいいですね。
一緒に寝たければベッドをくっつければいいし、一人で寝たければ離せばいいだけです。
そもそもベッドの目的は快眠を得るためのもの。
しかし夫婦といえども眠りのリズムが違うため、寝返りのタイミングによっては相手の快眠を妨げることになり、ダブルベッドではどうしてもその傾向にあるといえます。
快眠の妨げによる睡眠不足はイライラの元ですから、そうならないように夫婦別々のベッドにした方がいいでしょう。
皆さんの参考になれば幸いです。
なお、各スタイルのベッドを扱うお店をご紹介します。
参考までにご覧ください。