引き出し収納タイプのベッドは、たくさんある種類の中で一番売れているベッドです。
スペースをとるベッドを、少しでも有効活用できるよう考えられたのが引き出しで、これにより衣類や小物などを収納できるチェスト代わりに非常に役立っています。
しかしこの一番普及している引き出し付きのベッドですが、実は選ぶときには注意が必要で、ただ値段が安いだけで飛びつくとあとあと後悔することになります。
このページでは、引き出し付きのベッドを選ぶときの注意点を挙げ、皆さんが後悔しないような選び方を解説させていただきます。
そのベッド、耐荷重表記はありますか?
実は引き出し付きのベッドには耐荷重表記がないものが多いのです。
ネットで販売されているこの種のベッドを見ていますと、見た目、収納量、ヘッドボードの装備内容などは詳しく説明されていますが、耐荷重の表記がないものが少なくありません。
耐荷重といえば、ベッドの耐久性を表すもの。
重みに耐えられないベッドはすなわち、頑丈性に欠けることを意味します。
ベッドで一番肝心な頑丈性について何の表記もないベッドは、選ぶに値しません。
すぐに選択肢から外した方がいいでしょう。
その引き出し構造で大丈夫?
引き出しタイプのベッドで、一番故障が出るのが引き出し部です。
お家の机の引き出しからも思い当たる節があるでしょう。
重いものを入れすぎて開かなくなったり、経年とともに引き出しの滑りが悪くなったりなど、故障部分というのは、物と物とが擦れあう部分に発生しやすいのです。
それゆえ、故障しやすい引き出し部にどのような施工がなされているか、よく見てから判断する必要があるのです。
おすすめできる引き出しは以下のタイプです。
スライドレール式
引き出しにスライドレールが施されたもの。
木製ベッドの場合、引き出しは木と木の摩擦が常にありますから、使用頻度が多いほど摩耗していきます。
摩耗が激しいと造りに狂いが生じ、引き出しが開けにくくなったりします。
しかしスライドレールが引き出しに施されていると、木同士の摩擦はなく、造りに狂いが生じることもありませんから、いつまでもスムーズに引き出しの開閉ができるのです。
キャスター付き引き出し
引き出しの底にキャスターが付いているもの。
これはスライドレール式のものよりさらにいいものです。
なぜなら摩擦が一切ないからです。
唯一摩擦をあげるなら、キャスターと床との摩擦です。
ベッド同士の摩擦はありませんから、キャスターが壊れない限り、引き出しは永遠に使い続けることができます。
まとめ
以上の条件をクリアした引き出し付きのベッドなら、選択肢に加えてもいいでしょう。
・耐荷重表記があるもの
・引き出し部に施工がなされたもの(スライドレール又はキャスター付)
ただ、耐荷重表記があるものでも、耐荷重100㎏クラスなら注意が必要です。
なぜなら、マットレス20㎏、掛布団5㎏分も計算に入れないといけませんから、耐えられる体重は限られてしまいます。
耐荷重はできるだけ大きいものを選ぶのがいいですね。