部屋のにおいの取り方

家に長い間住むと、生活臭がどうしても発生します。
そこに住んでいる当人は、におい慣れしていますから気付かないかもしれませんが、他人はそれに気づくのです。

家には、その家特有のにおいがあります。
知人の家を訪ねた時など、そんな経験はありませんか。

玄関に入っただけで、自分の家とは違ったにおいがする。
そんな経験、誰もがお持ちでしょう。

そんなにおい対策として、ファブリーズなどの消臭剤を振り撒いて、においを消しているご家庭が多いと思います。

しかし、いちいち消臭のためにファブリーズを撒くのも面倒だし、置き型タイプのものもありますが、期限が来れば効き目がなくなりますから、交換もしなければならない。

別に消臭剤をクサしているつもりはありませんが、部屋のにおいを取る方法として、もっと便利なものがあるのでご紹介します。

これはにおいだけでなく、雑菌やカビ、汚れの元となる空気中の油分などを分解し、空気を浄化してくれるものなのです。

それは、ある加工が施された造花です。

空気を浄化する光触媒

光触媒って聞いたことありませんか。

「あ~知ってる。でもあれって効果ないって評判だよ!」

はい、でも効果がなかったのは昔の話です。
豊田中央研究所が開発した光触媒は、皆さんが知っている光触媒とはちょっと内容が異なるものなのです。

その内容について順にお話を進めていきたいと思いますが、その前に、光触媒について知識がない人のために、光触媒の仕組みについてお話をさせて頂きたいと思います。

光触媒の仕組み

まず光触媒とは、太陽光を浴びることで触媒作用(化学反応において特定の反応を促進させること)の働きをする物質のことです。

わかりやすく言いますと、植物の光合成がそれにあたります。
光合成は葉緑素を触媒とし、太陽光を吸収することで二酸化炭素と水が反応し、デンプンと酸素が生成されます。

光触媒の場合二酸化チタンを触媒とし、太陽光(紫外線)を浴びることで電子の移動が行われ、それによって強い酸化分解力をもった物質が生成されます。

言葉だけの説明では難しいので、わかりやすくイラスト入りでご説明させていただきます。

二酸化チタンに光(紫外線)が当たると、その表面から電子が飛び出します。
そしてその飛び出した電子は、空気中の酸素と結びつき、スーパーオキサイドアニオン(O2-)を生成します。(以下イラスト参照)

そして、電子が飛び出した二酸化チタンの表面はプラスの電荷を帯びていますから、元に戻ろうとする力が働きます。そこで空気中の水分(H2O)から電子を奪い取り、元に戻るのです。

一方、電子を奪い取られた水分(H2O)は、ヒドロキシラジカル(・OH)という物質になります。(以下イラスト参照)

この電子の移動によって二つの物質が生成されます。
ひとつはスーパーオキサイドアニオン(O2-)、もう一つはヒドロキシラジカル(・OH)で、この二つは強力な酸化分解力を持っており、これら二つに近づいた有機物質(におい、油分、雑菌、カビ)は分解され、水と二酸化炭素に変えてしまいます。(以下イラスト参照)

その結果、においは消され、空気中の油分、雑菌、カビなどはなくなり、空気が浄化された状態になるのです。

これが光触媒の仕組みです。

二酸化チタンの光触媒は効果が薄い!

当初、光触媒が開発されたとき、将来市場規模は大きなものになると予想されていました。
しかし、そうはならなかった。

なぜか?

効果が薄かったからです。
光触媒は効果がないという評判も、まんざら嘘ではないのです。

なぜ効果が薄いのか?

それは二酸化チタンを触媒にした場合、紫外線しかその反応が見られなかったからです。

つまり太陽光を浴びなければ、消臭も抗菌、防汚の効果はなく、室内の蛍光灯ではその効果はほとんどないといった結果なのです。

光触媒に求められるもの。
それは可視光応答型光触媒です。

可視光、つまり目に見えるすべての光に反応してくれる光触媒です。
これがなければ、光触媒の未来はないといっても過言ではありません。

ついに完成!可視光応答型光触媒

豊田中央研究所が、可視光応答型光触媒を完成させました。

名前を「V-CAT」といい、太陽光、蛍光灯、電灯すべての光に反応しますから、室内であっても光触媒が持つ効果が発揮されるのです。

可視光がV-CATにあたると、強い酸化分解力を持つヒドロキシラジカル(・OH)が発生し、近づいてきた悪臭や、汚れの元となる空気中の油分、細菌などを分解し水と二酸化炭素に変えてしまうというもの。

これによって消臭と抗菌効果がもたらされ、空気は浄化されるという仕組みです。

このV-CATの光触媒は現在様々な分野で用いられており、身近な企業でいうと大正製薬の「パブロンマスク365」がそれで、マスクにV-CATを使用することで抗菌作用を発揮し、体を細菌から守るマスクとして売り出されています。



このように、V-CATの光触媒は社会的評価が高く、あまり世に知られていないだけで、これからますますあらゆる商品に組み込まれていくものと予想されます。

部屋のにおいをV-CAT光触媒で取る

「部屋のにおいの取り方」の話からずいぶん遠回りしましたが、いよいよ本題に入ります。

部屋のにおいを取るには、このV-CAT光触媒を施したアイテムが一番です。
中でもおすすめは造花です。

なぜ造花なのかといいますと、花弁や葉っぱ一枚一枚の裏表まで、すべてV-CAT光触媒が施されていますので光の当たる表面積が広く、それだけ効果があるからです。

またお部屋のインテリアにもなり、水やりは一切不要の手間いらずで、半永久的に使用でき、買い替えも必要ありません。

お手入れは、花弁や葉っぱに付着したホコリを時々払ってやるだけでOKですから、これほどラクなメンテナンスはありません。

費用は最初の購入代金だけで、あとは何もいらないから経済的にもお得といえます。

なお、光触媒の造花はほかにもたくさん売られています。
購入するときは必ず「V-CAT」であるかどうか確かめてください。

目印は「光の楽園」です。
V-CAT光触媒の造花には、必ず「光の楽園」と銘打って売られています。

参考までに、光の楽園シリーズの造花ショップをご紹介させていただきます。
よろしくお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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